たとい

たとい
I
たとい【仮令・縦・縦令】
(1)「とも」「ども」「せよ」などと呼応して, 逆接仮定条件を表す。

「たとえ(仮令)」に同じ。 「~時うつり, ことさり, たのしびかなしびゆきかふとも, このうたのもじあるをや/古今(仮名序)」

(2)「ば」などと呼応して, 順接仮定条件を表す。 もし。 かりに。

「~梵王の請を受けて一乗を説かば, 損有りて益無からむといふことをいふ/法華義疏(長保点)」

(3)かりに想像してみると。 たとえば。

「~壮士の臂項の屈申する如く/弥勒上生経賛(平安初期点)」

〔古くは漢文訓読に多く用いられた〕
II
たとい【譬ひ・喩ひ】
(1)「たとえ(譬){(1)}」に同じ。

「~にいふも/枕草子 37」

(2)「たとえ(譬){(2)}」に同じ。

「累代の~にもやならむとて/宇津保(吹上・上)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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